お酒好きは肝臓の病気に要注意!!

肝臓の病気と症状

健康診断などの血液検査で肝臓の数値に異常がみられたら、精密検査をすることをオススメします。 静かなる臓器 肝臓 その働きと機能でも紹介したように、肝臓はダメージをうけても黙って働き続けてしまう「沈黙の臓器」です。 自覚症状がでにくいのでなかなか病気に気づかないことが多いのです。


血液検査で異常がみられたら、超音波エコーやCT・MRIで画像診断します。
この検査では、肝臓の大きさ、形、腫瘍の有無や血管の状態を知ることができます。
近年では技術が発達し、血液検査と画像診断でほとんどの肝臓の病気を診断することができるようになりました。


まれに、肝臓に針を刺して組織を採取して、顕微鏡で見て診断する「肝生検」を行う場合もあります。
この検査で病気の確定診断することができるので、病名がはっきり判断出来かねる時に行われます。


肝臓の疾患には、肝炎・肝硬変・肝臓がん・脂肪肝があります。
それぞれの疾患ごとに原因や症状をみていきましょう。


【脂肪肝】

脂肪肝糖分や脂質、アルコールの摂り過ぎなどが原因で、肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった状態の事を指します。


肝臓に脂肪が溜まると肝臓が肥大し脂肪で白くなっていきます。
脂肪の溜まった肝臓は、毛細血管を圧迫し肝臓内の細胞に十分な酸素や栄養が行き届かなくなってしまい肝機能の低下や肝細胞が壊死してしまうのです。


脂肪肝の中でも種類があり、単純性脂肪肝は肥満が原因。
アルコール性脂肪肝はアルコールの飲み過ぎが原因。
非アルコール性脂肪肝はアルコール以外が原因となる脂肪肝で、肥満や糖尿病、高脂血症によって起こります。


脂肪肝は、30代から70代と幅広い年齢層に見られ、男性は40歳前後、女性は40歳以降の中高年に発症することが多い疾患です。
女性よりも男性のほうが発症しやすく、アルコール性脂肪肝は進行すると肝硬変になる恐れがあります。


また妊娠後期に発症する急性妊娠性脂肪肝は、妊娠中にのみ起こる合併症で妊娠を終了させない限り急速に肝不全を起こして重症化し、母子ともに命の危険のある疾患です。
一過性のもので妊娠が終了すれば回復に向かいます。


脂肪肝は自覚症状が全く無いため、定期検診で早期発見することが重要です。
アルコールをよく飲むひとや、肥満の人、糖尿病を羅漢している人は特に注意が必要です。



【肝炎】

肝炎は、なんらかの原因によって肝臓の細胞が破壊されて炎症を起こす肝臓の疾患です。
薬やアルコール、アレルギーが原因で起こる、薬剤性肝炎・アルコール性肝炎・自己免疫性肝炎などほとんどがウィルスが原因の肝炎です。


日本人の肝炎の約80%はウィルス性もの。肝炎といえば、ウィルス性肝炎と思っていいでしょう。
ウィルス肝炎の種類は、A型、B型、C型、D型、E型G型の6種類があり、日本人に多い肝炎ウィルスはA型とB型そしてC型。


肝炎の症状が原因が違ってもほぼ一緒。
発症の仕方や症状の経過によって大きく3つに分けられます。


突然発症する一過性の急性肝炎、6ヶ月以症状が治まらない慢性肝炎、発症後1週間から10日ほどで死に至ってしまう劇症肝炎です。


急性肝炎は、感染して数週間から数カ月後に発症します。
潜伏期には自覚症状はなく、前駆期は全身の倦怠感や発熱・頭痛など風邪のような症状。
黄疸期には、前駆期の症状は改善されてくるものの黄疸(眼球や皮膚が黄色くなる)がでるようになります。


急性肝炎の場合、安静にしてきちんと治療すれば数ヶ月で症状はおさまってきます。


慢性肝炎は、急性肝炎が治りきらず6ヶ月以上も症状が続く状態です。
慢性肝炎は肝臓の疾患のなかで1番多く肝硬変に進行する危険がある病気です。


劇症肝炎は、急性肝炎のなかで約1%の確率で起こる病気です。
初期症状は急性肝炎と同じですが、黄疸が出てからは症状も和らぎ快方に向かっていくのですが、劇症肝炎は症状がどんどん悪化していって、肝性脳症という意識障害がでるのが特徴です。
肝臓の病気の中でも、最も死亡率が高く発症した人の約70%から80%は死亡してしまいます。


ウィルス性肝炎の中でもA型は現在の日本では発症することはほとんどなく、衛生状態の悪い国から帰ってきたひとが発症するくらいです。また、A型肝炎は生涯免疫がつくので1度感染すると再感染はありません。


B型肝炎血液や体液で感染し肝臓がんに移行するおそれのある肝炎です。
感染ルートは、母親がB型肝炎ウィルスをもっている場合に起こる母子感染、輸血や注射針の使い回し、刺青や鍼治療、キャリア(ウィルスを持っていても発症していない)の人とのSEXからの体液感染などです。


C型肝炎はB型ほど感染力も強くないので、母子感染やSEXによる体液感染は稀です。
主な感染経路は、輸血・注射器、刺青、鍼治療の使い回し、キャリアのひとの血液や体液に接触した際など、血液を扱う器具からの感染です。


海外渡航歴、輸血などの経験がなければ、現在の日本の環境であれば感染の心配はありません。
定期的な検査を受ける程度で対策は十分かと思います。


【肝硬変】

肝炎やアルコールが原因で肝細胞が破壊され続けると、肝臓は別の組織で再生しようと頑張ります。
それでも炎症や破壊のほうが勢いがあり修復が不可能になってしまい、肝臓の中の線維が増え、表面が凸凹して硬くなり、肝臓自体も収縮していってしまう病気肝硬変です。


肝硬変になると、肝臓細胞が正常に働かなくなり数が減り血管の循環も異常が生じて肝機能が低下していくのです。

肝硬変の特徴的な症状として、
・尿の色が濃い
・むくみ
・腹水
があります。
これらの症状が出た場合、早急に医師の診察を受けることをオススメします。


肝硬変は、代償性肝硬変非代償性肝硬変の2つに分けられます。


代償性肝硬変とは、肝細胞が傷つき破壊されているが肝臓機能は働いている状態。
非代償性肝硬変は、肝細胞の破壊がかなり進行し肝機能が正常に働かず、肝硬変の症状がでてくる状態です。


非代償期に入ると、黄疸・腹水・クモ状血管腫・出血傾向(出血するととまらなくなる)・手掌紅斑などの他覚症状が出始めると、重症化しているサインです。


肝硬変は、肝臓がん、肝性脳症になるリスクが高く命に関わる病気にもなるので注意が必要です。


【肝がん】

肝がんは、肺がん・子宮頸がんと並び、主要原因がわかっているがんです。
肝がんは、最初に肝臓にできる原発性肝がんと、他の部位から転移した転移性肝がんの2つに分けられます。


原発性肝がんの主な原因は肝炎ウィルスの持続感染です。
肝細胞で長期間、炎症と修復を繰り返す過程で遺伝子の突然変異が起こり積み重ねで肝がんに進行すると言われています。


肝がんになる可能性のある肝炎ウィルスはB型とC型です。
どちらも日常的に簡単に感染する病気ではありませんが、肝炎ウィルスのキャリア、慢性肝炎、肝硬変を罹患している人は、肝がんのリスクが高いので注意が必要です。


「沈黙の臓器」と言われる肝臓。
肝がんになっても、初期症状は全くなく知らず知らずのうちに進行していってしまう怖い病気です。
肝がんかも?と思う症状がでた時には末期の可能性が高いそうです。


肝がんの症状は肝硬変や肝炎と同様の症状なので、少しでもおかしいと感じたら血液検査をしたほうがよいでしょう。


慢性肝炎や肝硬変の罹患者や、肝炎ウィルスのキャリアの人は定期的な検査をすることが大切です。
肝がんの早期発見につながります!!



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